慢性胃炎は主に3つの段階を踏んで病状が進んで行きます。 初期・表層性胃炎 中期・萎縮性胃炎 後期・腸上皮化生性胃炎 それぞれ症状が異なり 治療法も異なります。 表層性胃炎胃酸の分泌量が多く、胃が炎症を起こしやすくなり、 再生と炎症を繰り返している状態をいいます。 症状は急性胃炎と同じで、胃が痛んだりします。 また、胃酸が多いため胸焼け、吐き気などの症状もあります。 治療法は胃酸の分泌を抑えるような食事を心がけ、栄養を十分にとります。 刺激物、アルコール、タバコは控えます。 萎縮性胃炎萎縮性胃炎は表層性胃炎を繰り返しているうちに、粘膜分泌機能力が失われた状態を言います。 これは粘膜を分泌する胃腺が萎縮して起こります。 胃の中の酸度が低く、胃の内容物がなかなか消化されないため、 胃もたれ、膨満感、食欲不振などの症状が起こります。 治療の主眼は粘膜萎縮を止めることと、胃の働きを活発にすることにあります。 食事方法として一回の食事量を減らし、やわらかくて栄養価の高いものを摂ります。 酸度が低下しているので生物などは控えましょう。 腸上皮化生性胃炎萎縮性胃炎がさらに進行すると、粘膜が死滅して胃壁がカチカチに固まってしまいます。 これが腸壁に似ているため腸上皮化生性胃炎と言われています。 発ガンの恐れがある危険な状態と言えます。 症状、治療の主眼、食事方法は萎縮性胃炎と同じです。 おすすめ書籍 |
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